マイナンバーの紐づけミスが大量に発生して政府の信用が地に落ちている。そもそも岸田首相が「マイナンバーカード」を普及させようとして、突破力のある河野大臣を起用したのが間違いの本だ。河野大臣が目を付けたのが、国民のほぼ全員が持っている健康保険証だ。健康保険証を廃止してマイナンバーカードに置き換えればマイナンバーカードが一気に普及すると考えたのだろう。マイナンバーの趣旨を全く理解していない。
日本の行政は縦割りで完成していて横の連携は無いに等しい。そんな縦割りの行政に横串を刺すのがマイナンバーである。そもそもマイナンバーは脇役であるべきだ。すなわち健康保険組合員に「名前と一緒にマイナンバーを登録してください」とお願いすれば、紐付の混乱は防げたはずだ。そのように縦割りの組織ごとに名前とマイナンバーを登録すれば、マイナンバーにより横の連携が完成する。そして「マイナンバーカードも健康保険証として使えます」とし保険証を無理に廃止する必要は無い。
行政のデジタル化はマイナンバーの普及が必要であるが、それは「マイナンバーカード」の普及であると置き換えてしまったところに岸田首相の思い違いがあるのではないか。縦割り行政をマイナンバーで紐付できれば行政の効率化はできるはずだ。マイナンバーカードはその次でいいはずだ。
コメント